- あざる
- I
あざる(動ラ四)とりみだし, 荒れ狂う意かといわれる。 一説に, 「あ(足)さる(移動する)」で, 歩きまわる意かともいう。
「立ち~・り我(アレ)乞ひ祈(ノ)めど/万葉 904」
〔「あざる(戯)」や「あざる(鮾)」と同語源とする説もある〕IIあざる【戯る】※一※ (動ラ下二)(1)ふざける。 たわむれる。「潮海(シオウミ)のほとりにて~・れあへり/土左」
(2)打ち解ける。 くだけた態度をとる。「~・れたる大君姿のなまめきたるにて/源氏(花宴)」
(3)しゃれる。 風流である。「返しはつかうまつりけがさじ。 ~・れたり/枕草子 87」
※二※ (動ラ四)ふざける。 たわむれる。III「中よりつがひの鳩とび出, 桜につたひ~・りける/浄瑠璃・文武五人男」
あざる【鯘る】(魚肉などが)くさる。「ニクガ~・レタ/日葡」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.